合格体験談08

宮川秀一氏(日系物流企業)

概略

受験者:宮川 秀一(みやかわ しゅういち)
所属:日系物流企業
受験資格:APICS CLTD(Certified in Logistics, Transportation and Distribution)
学習期間:約4ヶ月間(2018年9月~12月)
学習時間:150時間程度
英語使用状況:業務で通常英語使用(TOEIC 955点取得)

受験の動機

前職では国内大手臨床検査会社にて、国際治験に関する業務に従事していました。治験の安全性評価を行うために、同一の検査機関で生化学検査を行う必要があるのですが、検査会社には日本全国から採取された検体が採取当日の夜から到着してきます。日本全国をカバーしている輸送ネットワークに最初は驚きました。また、海外からの検査試薬や、海外への検体発送などを手配するうちに、物流業界に興味を持つようになりました。
6年前に現職に転職後、最初は3PLとして外資系医療機器メーカーに配属され、そこで海外工場への発注業務から在庫管理、国内出荷手配まで幅広く担当させて頂きました。その後は別の事業所にてサービスパーツのリバースサプライチェーンマネジメント業務に従事することとなりましたが、その際にサプライチェーンマネジメント(SCM)の業務を部分的にしか理解できていないことに気が付きました。もっと、SCMの全体像を把握したいと思ったことがCLTDの学習を始めたきっかけです。
APICSにはすでに歴史のあるCPIMやCSCPがありましたが、物流会社に勤めている私にとって、まずは物流がメインとなるCLTDの学習が最適だと思い、教材から試験のCreditまで含まれているBundleを購入して学習を開始しました。

学習方法

9月中旬から学習を開始し、12月までに合格することを目標と定めました。
テキストは全て英文でしたので、まずは英文に慣れるところから始めました。TOEICなどの英語学習の経験はありますが、「英語で学ぶ」という経験は初めてだったので、最初は苦労しました。
基本的にはAPICSで購入したテキストを読み、重要な語句をマーカーでチェックしつつ、APICSディクショナリー対訳版にて意味を理解するという学習法です。しかし、慣れていない概念が出てくると学習の進捗が滞ってしまうようになります。その為、学習方法を変更しました。
テキストを読んでからLearning SystemでQuizを受けるのではなく、Quizに出たところをテキストから抽出し、重点的に理解するという学習方法です。まずはQuizを覚えるほど繰り返し解き、間違えたところはテキストを読んで復習しました。
CLTDのBundleにはTestのCreditが2回分付いていましたので、学習開始から1ヵ月半後の10月末に、模擬試験感覚で最初の受験をしました。3時間半という長丁場の試験時間や実際に出題される問題のレベルを確認するためです。
結果は300点合格中299点で不合格という悔しい結果となりましたが、確実に実力はついてきているという自信を持つことができました。
2回目の受験は12月末とし、試験日まではこれまで以上に苦手な分野のQuizとテキストの読み込みを繰り返しました。また、それと並行してAPICSが提供しているスマートフォンアプリを使用し、隙間時間に単語の意味を英語で理解するという勉強も取り入れました。その結果、当初の目標通りとなる12月中に合格し、CLTDの認証を受けることができたのです。
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学習期間は2018年9月中旬から12月末まででしたが、その殆どをLearning SystemでのQuizに費やしました。最初は暗記ノートを作ろうとしましたが、ノートを作ることで満足してしまい、思うように効果が得られませんでした。暗記は1回で覚えようとするのではなく、繰り返し情報に触れることで記憶が定着してくるそうです。Quizを繰り返し解くことにより、テキストの重要な部分を効率よく暗記できたことが合格への近道だったのではないかと思います。

合格後に得られたこと

合格してから社内の他グループの業務の説明を受ける際、以前よりも多少は理解できることが増えましたが、まだまだ真の意味でCLTDの知識や価値を得られたとは感じていません。日系物流企業勤務ということで、社内にはAPICSやCLTDについて知っている人がおらず、その価値について理解している人がいないというのが実状です。しかし、今後のキャリアを考えた際、いつか必ず恩恵を得られる時が来ると信じ、CLTDについてさらなる理解を深め、自分のものとしていきたいと思います。

さいごに

CLTDはCPIMやCSCP同様、資格取得後から5年の間に継続的な学習を行わなければ資格の更新ができません。多くの資格試験においては、合格すればそれで終わりとなりがちですが、この継続学習が必要になるということにより、資格保持者のレベルが維持されていくものと感じます。
今後はさらにITの導入が進み、社会の在り方も大きく変化していきます。物流業界の在り方も同様に変革期を迎えていくでしょう。この変化に取り残されないよう、CLTD保持者として常に新しい知識を求め、情報をアップデートしていくことで、活躍できる人材になっていきたいと考えます。